車中泊に適した軽自動車とは?選び方のポイントについて解説!
近年、駐車場やトイレが完備されている道の駅などで、車中泊をする人が増えてきています。車中泊と聞くと、ミニバンやワンボックスなど、大きめの普通車を想像するかもしれませんが、1~2人の車中泊であれば、軽自動車でも充分可能です。そこで今回は、軽自動車での車中泊について、注意点などを解説していきたいと思います。
軽自動車で車中泊を行うメリット・デメリット
軽自動車でも、車中泊を充分に楽しむことができますが、普通車に比べて車体が小さい分、メリットとデメリットがあります。どのようなことを考慮しておくべきか確認していきましょう。
メリット
軽自動車で車中泊をするメリットは、さまざまな面で費用が抑えられるということです。軽自動車は車体が小さく排気量が少ないので、燃費がよくガソリン代が安く済みます。
また、そもそもの購入価格や維持費も普通車に比べて、かなり安いといえます。さらに、有料道路は、軽自動車の通行料金が普通車よりも安く設定されている場合があり、お得に利用できるでしょう。
デメリット
軽自動車で車中泊をするデメリットは、やはり車体が小さく、車内空間が狭いということでしょう。車中泊をするのであれば、ある程度の就寝用スペースを確保しなくてはいけないので、積み込むことのできる荷物が制限されてしまうこともあります。
軽自動車で車中泊を行う上で注意するべきポイント
ここからは、車中泊を行う時に注意すべき事柄をまとめています。軽自動車だけに限らず、車中泊するうえで知っておいた方がよいことばかりですので、しっかりと確認していきましょう。
アイドリングをしたままにしない
夏場や冬場によくやりがちなのが、アイドリングしてヒーターやエアコンをつけたまま眠ってしまうということです。アイドリングをしたままにすると、排気ガスが車内に入ってくる可能性があり、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。
一酸化炭素は臭いがないので気づきにくく、大変危険です。とくに冬場は、雪が車両を覆い、マフラーを塞いでしまたことにより、排気ガスが車内に入り込んで死亡事ゆえに至るケースが多いようなので、注意が必要です。
暑さ・寒さ対策をする
夏場の車中泊は、車内が暑くなり脱水症状になる可能性があります。また、冬場の車中泊では、凍り付くほどの寒さで、思った以上に車内が冷え込むこともあります。暑さや寒さで眠れないばかりか、命を落としてしまう危険性もあるので、しっかりと暑さ・寒さ対策をしておきましょう。
防犯対策をする
人通りのない場所で車中泊する場合、車上荒らしなどの被害にあう危険性があります。しっかり施錠して窓は閉める、常に携帯を近くに置いておくなどの防犯対策をしましょう。また、窓にカーテンなどで目隠しをして、プライベート空間を保てば、プライバシー対策になります。
エコノミー症候群に注意する
軽自動車の車中泊で気を付けたいのは、長時間座りっぱなしの状態にならないようにすることです。車内が狭く、就寝に充分なスペースが取りづらいかもしれませんが、座席をフラットな状態にし、なるべく足を伸ばして寝られるように工夫してください。座っている状態が長くなると、血行が悪くなり、エコノミー症候群になってしまいます。また、水分補給や体を動かすことでも対策できます。
車中泊に適した軽自動車を選ぶ上で意識するべき点
一口に軽自動車といっても、車体の大きさや車内のつくりなど、さまざまなタイプのものがあります。そこで、ここからは車中泊に適している軽自動車の選び方をご紹介したいと思います。ポイントが3つありますので、1つずつみていきましょう。
車内空間の広さ
やはり、車中泊をするうえで最も重要なポイントは、車内空間の広さでしょう。軽自動車の中でも、車内空間ができるだけ広いものを選ぶことが絶対条件です。また、荷物を積んだ状態でも、睡眠をとるスペースがあるか、しっかりと確認しておきましょう。
燃費性能
車中泊に限ったことではありませんが、燃費性能が高い車を選ぶことで、燃料費を抑えることができます。最近は、軽自動車でもマイルドハイブリッドシステムを採用している車があるので、検討してみるとよいでしょう。
シートアレンジ
車中泊にとって、シートアレンジも重要なポイントです。車種によって、可能なシートアレンジが違うので、「リクライニングが可能か?」「フルフラットになるか?」などを必ず確認しましょう。寝心地を左右する大事なところですので、妥協せず慎重に選んでください。
いかがだったでしょうか?今回は、軽自動車での車中泊について、メリット・デメリットや注意点などを解説してきました。車内が狭く、車中泊には向いていないように感じる軽自動車ですが、適切な車種を選ぶことで、充分に車中泊を楽しめることがお分かり頂けたと思います。できるだけ費用を抑えて車中泊をしたいという方には、軽自動車がおすすめですので、これを機会にぜひ、検討してみてはいかがでしょうか?